サヤ取りは株投資方法のひとつ

株式投資が一般的になったのが2000年以降に入ってからと言われており、厳密に言えば2005年頃となるでしょう。
2000年頃には証券取引手数料自由化が証券業界に大きな波を起こし、それまでは電話や対面による注文方法が一般的でしたが、インターネット環境が充実するにつれて、徐々にインターネットトレードに取り組む人が増え、圧倒的な手数料の安さがトレーダーの魅力として興味を示すようになりました。
ネットトレード環境も現在と当時を比較すると、2000年頃は株価も20分ディレイ、指値注文から注文受付、約定までのタイムラグがあり、タイムリーとも言えず、ただ、それまでは対面や電話注文をしていたことを、インターネットで行うといったものにすぎませんでした。
2000年頃、にわかに浸透しつつも、株式投資をしているトレーダーの多くは高齢者及び富裕層がほとんどであったため、取引ツールを使いこなすことが出来ず、誤発注も多く見られました。また、現在に比べればセキュリティーレベルも低く、トレーダーの認識としてもセキュリティーに対する考えが甘いものでした。2005年以降になると、市場に新規参入する証券会社が増え、互いに会員獲得に取り組む側面から手数料を低く設定し、便利な取引ツールを搭載し、そこから劇的にネット環境が改善しました。ですので、これから株式投資に取り組む人の多くはネットトレードを選ぶでしょう。
ここからは株式投資の方法について色々と説明していきます。株式投資には現物取引と信用取引という2つの方法があります。
現物取引は対象銘柄を購入して高くなったら売るという方法、信用取引は買いから入る方法と売りから入る方法があり、いずれにしても売買差益(サヤ取り)を目的に投資を行います。
また、投資運用には短期取引と中長期取引という2つの期間取引があり、短期取引は主にサヤ取り(キャピタルゲイン目的)長期取引は株価成長と共に配当を期待する(インカム目的)という異なる目的があります。初心者の多くはサヤ取りを目的に短期取引を行う人が多いでしょう。
なぜ、初心者にさや取りが多いのかと言えば、初心者は投資資金が少ない傾向が見られ、少額投資では配当が少ないため、短期で利ザヤを稼ぐ方法を選び、資金を増やそうと考えます。ただし、初心者の90%が短期取引で損失を出すとも言われています。
ですが、初心者でも比較的安全に利益を出す方法はあります。その方法について次に話を進めていきます。

初心者でもサヤ取りで勝てる?

株式投資の大きなポイントとなるのが売買ポイントで、初心者の場合、このポイントの見極めが難しいところです。ベテラン投資家が行うトレード方法にロングショートという方法があります。ロングは買い、ショートは売りを意味し、割安と評価する銘柄を買う一方で、割高と判断される銘柄を空売りを掛ける手法です。ロングショートは上げ相場にも下げ相場にも対応する手法です。この方法はペアトレードとも言われ、2つの異なる銘柄をペアトレードすることで利ザヤを稼ぐことになります。ペアトレード(ロングショート)などの取引方法を総じて裁定取引とも言います。
裁定取引とは2つの銘柄の異なる投資法で発生する利益を目的にトレードする方法です。一方で裁定決済には、同一銘柄を売り方買い方の両建てで行い、下げにも上げにも対応するというサヤ取り方法で、リスクがもっとも少ないトレードとして考えられています。裁定取引の安全性は高いと言われますが、信用取引の空売りには貸し株料が発生し、売り方買い方の両方に決済手数料が発生するため、全く損をしないということではありません。取り組み当初にしっかりとしたリスクへの理解と正しい資金管理が重要となり、これを十分に理解すれば初心者でもさや取りで利益が出せるでしょう。