株とfxの違いは何?

現在の日本は、日本銀行による大規模金融緩和の影響もあり、歴史的な低金利状態にあります。金利が低いと、銀行に大金を預けても得られる利息はすずめの涙ほどしかありません。そこで、近年では、銀行に預けていたお金の一部を投資に回すという方が増えつつあります。
投資の対象にはいろいろありますが、多くの方がまず思い浮かべるのが株式投資です。一方で、金利の高い外貨に投資する方法もあります。その中でも、近年では、外国証拠金取引、いわゆる、fxに資金を振り分ける方も増えてきています。しかし、今まで投資などしたことがないという方には、株式投資やfxと言われても、どのような違いがあるのかさっぱりわからないという方も多いのではないでしょうか。
株式投資とfxの一番の違いは、投資対象の違いです。株式投資では、証券取引所に上場している上場会社の株式が投資対象となります。一方、fxの投資対象は外貨であり、より詳しく言えば、2つの国の通貨のペアが取引対象となります。
株価は一般的に、会社の企業価値の変化に連動します。例えば、好業績を上げた会社や画期的な新製品を開発した会社の株価は上昇し、一方、不祥事続きの会社では下落します。株価が低い段階で購入し、その後、企業価値が向上して価格が高くなったときに売れば、その価格差が株式投資における利益となります。
これに対して、fxは外貨投資の一種と言えます。異なる国の通貨間では、それぞれの国の状況によって通貨に強弱が現れます。例えば、経済が好調な国の通貨や政治力の強い国の通貨は相対的に高くなり、景気のよくない国の通貨や国力の低い国の通貨は相対的に低くなります。
また、異なる通貨間での相対的な強弱は常に変化するため、通貨間の為替レートも変動しますが、この為替レートの変動をタイミングよく捉えて売買取引することによって、為替差益を得るのが外貨投資で利益をあげるコツです。
もう1つの大きな違いは、取引対象の違いです。株式投資では株式そのものを購入するのですが、fxでは外貨そのものを購入するわけではありません。fxでは、異なる国の通貨のペアを取引します。
代表的な通貨ペア、米ドル円を例に挙げて説明しましょう。米ドル円の取引では、米ドル買い・日本円売りのロングポジションと、米ドル売り・日本円買いのショートポジションのいずれかのポジションをとります。
米ドル買いのロングポジションを保有している場合に、米ドル円の為替レートが円安方向に変動した場合には、米ドルが日本円に対して強くなることから、米ドル円のロングポジションには為替差益が発生します。逆に、米ドル売りのショートポジションを保有している場合に為替レートが円安方向に変動した場合には、ポジションには為替損失が発生します。

初心者は株とfxどっちがおすすめ?

これまでに一度も投資をしたことがない場合、投資により利益を上げることよりも、投資に失敗した場合のリスクに敏感になることが多いです。その場合には、比較的リスクが低い株式投資を選択するのがよいでしょう。
会社の株価は、その会社の好不調によって上下に変動しますが、会社が倒産でもしない限り、株価が0になることはありません。また、安定性や公共性の高い会社に投資することで、業績不振による下落のリスクをかなり抑えることができます。つまり、どの会社に投資するかに注意すれば、資産の目減りを小さく抑えることが可能です。
一方、fxは、ハイリスク・ハイリターンの投資と言われます。そのリスクの高さは、証拠金取引という特殊な取引形態にも原因があります。これは、ある一定の証拠金を差し入れることで、その証拠金の数倍の額の通貨ペアを取引することができるというもので、レバレッジ取引とも言われます。
例えば、レバレッジが10倍である場合には、レバレッジが1倍と比べて、ある通貨ペアの取引可能な通貨量が10倍となります。通貨量が多いと、レートが僅かに変動した場合に発生する利益または損失が大きくなります。
例えば、1万通貨の米ドル円を取引する場合では、米ドル円のレートが1円変動したときの為替差益または為替損失は1万円となりますが、レバレッジを10倍にして10万通貨の米ドル円を取引する場合には、為替利益または為替損失もその10倍の10万円となります。
このようなハイリスク・ハイリターンの取引でこつこつ利益を出し続けるには、損失が増大しないように損切りを行ったり、1回の取引での取引量を制限するなど、リスク管理が非常に重要となります。これが投資初心者にはなかなか難しく、利益ばかり求めて大損する原因の1つになります。