株の成功の秘訣はうねり取り?

株の成功の秘訣は何なのかと、投資家ならば考えたことがあるのではないでしょうか。株式投資の王道は長期投資にあるなどということを主張する人達もいます。
しかし、もしそれが正しいのだとすると、ある銘柄を購入して、後は何もせずにそのままにしておくのが一番良いのだということになってしまうのではないでしょうか。もちろん、そういうやり方が成功するという場合もあることでしょう。
ただ、仮にその時期が1989年のバブル崩壊直前であったとしたならば、どうでしょうか。この時、日経平均は4万円直前までいっていましたが、それから株価はずっと値下がりしたままで、今の日経平均は2万円にも達していないわけです。
つまり、1989年のバブル崩壊直前に100万円を株式に投資したとして、そのまま25年以上何もせずに長期投資をしていたとしても、もとの100万円は半分の50万円になってしまっているわけです。
では、株の成功の秘訣は何なのかと問いますと、それは「うねり取り」であると答えることができるかもしれません。すなわち、株価というものは、上がったり下がったりの連続であるわけです。
ですから、値段が上がった時に売って、値段が下がった時に買うという「うねり取り」に徹するのが成功の極意であるということになるわけです。
でも、日経平均がこの25年間で半分にまで低落してしまっているのですから、「うねり取り」などしても意味がないではないかと思われるかもしれません。
もちろん、長期の「うねり」がどのようなトレンドにあるのかということを見誤らないようにすることは、大切なことです。しかし、この長期の「うねり」の中に、短期の「うねり」も存在しているのだということを、理解しておくべきなのです。
それに、日経平均がこの25年間で半分にまで低落してしまっているとはいっても、それは日本だけの話で、世界経済全体でみるならば、株価は値上がりしているのだという事実にも目を向けるべきです。
それから、日経平均は1万円を割り込む時代もあったわけですから、今は長期タームでの大底を脱して、上昇トレンドに入っているという解釈をすることもできます。
ですから、今の時期に株価が大幅に下落したタイミングというものは、長期の視点から見るならば、押し目買いの絶好のタイミングであると考えることもできるわけです。つまり、資産運用を上手に行っていくためには、長期・短期の「うねり」というものを考えていくべきなのです。

うねり取りにも落とし穴がある

では、「うねり取り」さえ考えていればうまくいくのかと言いますと、この「うねり取り」にも落とし穴があるので、気をつけなければいけません。
例えば、ITバブルの時代に、インターネット関連の銘柄が1株で1億円にまでなったことを、ご記憶の方もおられることでしょう。すなわち、100万円で買ったものが、1億円にまでなったというわけですから、超ラッキーな状況であったわけですが、この状況で「うねり取り」の理論を実践してしまったことから、せっかくのチャンスを逃してしまったという方も多くおられるわけです。
すなわち、100万円で買ったものが200万円になった段階で、「うねり取り」の理論を実践してしまうと、たしかに100万円を儲けることはできたわけですが、1億円の資産を形成するチャンスを逃すこととなってしまったわけです。
ただ、この場合、100万円で買ったものが200万円になったけれども、暫くすると値下がりしてまた100万円に戻ってしまったというようなケースもあり得るので、一概にこの「うねり取り」が間違っているとは言い切れないものがあります。
要するに、短期の「うねり」のトレンドと長期の「うねり」の方向性というものを、見極めていく必要があるわけなのです。